01 STORY
物語
昭和二十年、夏。
PROLOGUE
日本の戦況は、
日増しに
悪化していた。
各地で一億玉砕が叫ばれ、
最後の抵抗戦が行われていた。
七年ぶりの再会。
坂本光太郎と中原正人は、鹿児島の航空隊で 運命の再会を果たす。
幼馴染だった二人は、正人は評判のよい整備士に、 光太郎は飛龍興武隊の特攻隊員となっていた。
未来からの電波。
航空基地での訓練の合間、光太郎は 正人の持っているラジオを聞いていた。
すると軍事ニュースに混じって、 「DJ未来」と名乗る人物の放送が聞こえてくる。
毎晩、同じ時刻に流れてくる不思議な番組。 やがて二人は、その放送が “未来からの電波”であることに気づいていく。
THE FUTURE
昭和二十年
八月十五日。
日本は負けて、
戦争が終わる。
二人が知るはずのない未来だった。
THE QUESTION
一体、自分たちは
なんのために今、
死を選ぶのか。
もし、それが本当の話で、
あと少しで日本が負けるとしたら――。
特攻隊員の光太郎は悩むのだった。
特攻命令。
誰にも相談できないまま、刻一刻と時は過ぎてゆき、 いよいよ光太郎たちの部隊にも特攻命令が下る。
思い余った正人は光太郎の制止を振り切り、 隊長たちに「未来からの電波」のことを報告するのだが……。
終戦間際、